香月 夕花

小説家。書籍の刊行情報など

刊行・掲載情報

Coming Soon

小説新潮にて、2019年1月号から11月号にかけて掲載頂いた5本の連作短編が、一冊にまとまることになりました。 2020年春頃に新潮社より刊行予定です。雑誌掲載時より大幅改稿いたしましたので、誌上でお読み下さった皆様も再度お楽しみ頂けます。 既刊「水に…

小説新潮一月号「昨日壊れ始めた世界で」掲載

――世界は昨日、壊れ始めた。 真新しい、眺めのよいマンションに忍び込んだ五人の子供達は、そこで独り暮らす、奇妙な「最上階の男」に出会います。世界は遠からず崩壊してしまう、と信じ込み、それを食い止めようとたった一人で静かな戦いを続ける男。 ――君…

単行本「永遠の詩」全国書店にて発売中です

愛を得られないまま成長した少年、彼を魅了する悪魔のような継母。運命のくびきから逃れるために必要なものは何なのか。青年は硝子工房に飛び込み、生きる道を切り開こうとしますが、そこにもまた、罠に似た運命が……。 工芸用ガラスを溶かして加工するために…

小説すばる「夕べの星」掲載

発売中の「小説すばる 4月号」に、短編「夕べの星」が掲載されています。ぜひご覧下さい。 昨年の8月号に掲載された短編「左手のルロイ」の続編です。前作の主人公である若葉の兄・久樹が、「雨いらずの稲」なるものをめぐって、ある女性に出会います。宵…

オール讀物連載小説「永遠の詩」

ガラス職人を目指す青年・真島元基。彼は自らの過去から逃れるために、ガラス工芸作家・雨宮誠二の元に身を寄せますが、雨宮家にもまた、封印された過去が……。時代を超えて呼応する、二つの切ない物語をお楽しみ下さい。 元基を追いかける美しい継母・希帆の…

水に立つ人

オール讀物新人賞受賞作「水に立つ人」所収の短編集。 「水」をテーマにした五つの物語が収められています。 彼岸と此岸の「岸辺」、母性や深層心理のメタファーとしての「海」、流されることのなかった涙をためこんだ「水風船」。 「水」は、人の心の象徴で…